『47原則』 成長へ関する4つ切り口

『47原則』 成長へ関する4つ切り口

「成長の要素はいったいなんだろう」と時々考えることがあります。

本著『47原則-世界で仕事ができる人たちはどこで差をつけているのか』は仕事ができる人とリーダーシップを考えながら書きました。そして、その一つの捉え方として
1) リーダーとしての個人
2) 他者への意識
3) プロセス(管理)
4) 持続(Sustainability)
に分けました。そこに対する具体的なアクションやストーリーを盛り込みました。

このブログ記事では、もう一つ考え方を共有したい思います。

これも、どちらかと言うと、成長に関する整理のまとめです。

1) Emotional  (情緒)
2) Physical  (肉体)
3) Spiritual (霊的)
4) Mental (メンタル)

と4つに分かれます。その意味しているところは、

情緒:感情や精神の状態
肉体:これはそのまま、体のこと
霊的:自分の存在意義だったり、物事の道理や真理
メンタル:学問や知識や賢さ。もちろん、勉強力

こんな感じを想像してください。
成長の要素画像

まず、この4つの柱をご覧になられて、何を思いましたか?多分、すんなり腑に落ちたものとそうでないものに分かれたと思います。我々が社会で生きていくためには、やはり、4)メンタル、にフォーカスをあて、成長もそこに割り切るひとも多いのではないでしょうか?

2)肉体といってもこれは衰えるばかり。 ある年齢までは自然と体は育ち、成熟し、けれど、やがて衰えが始まります。これは成長と捉えるより、20代後半から「維持」をどうしていくか、になると思います。でもこのテーマを取ると、実はその「維持」へ向けての考え方の成長が必要になってくるのです。 健康や運動に対して。走ったり、泳いだり、散歩したり意識的にやらなくては元気で長生きはできません。

そして、多くの人は1)情緒と3)霊的な成長を忘れがちになります。感情を豊かにしたり、感情的にならない方法を身に着けるのも成長の重要な部分であると思います。そのような本も沢山出ていますし、私は定期的に年に数回はこのトピックを家族に語りかけます。
何が足りていないか。どこを更に良くしていけばいいのか。

情緒の成長とは他のものに比べると非常に難しいです。これは先天的に受け継いだところが大きいからだと思います。例えば、私の娘はまだ生後6か月ですけど、泣くのをよく我慢する子だと思います。お腹が空いていても唇をとんがらせて「めぇめぇ」というものの朝方から2時間経っていても泣きません。その様子をみて、僕は今後彼女は我慢強い人間になるなぁと思いつつ、心配の種にもなります。我慢できる人はストレスをためやすいからです。

最後に、霊的な成長。英語で書くとシックリくるのですが、日本語ですとやや違和感を覚えます。これはつまり、なぜぼくは今やっていることをやっているのか、のような問いかけに対して自分なりの答えが段々見えてきているか否かです。霊的な成長をあまり意識しないと、往々にして、よく物欲に走ります。そして満たされない何かを追い求め更にこの世に存在する高価(いわゆる希少価値が高いもの=資本主義ですから)なものを追い求めてしまうのです。この霊的な側面をインナービューティー(Inner Beauty)と英語では呼ぶ人もいます。どっちの名で呼んでも構いませんが、日々自分の霊的な考え方に耳を傾けることは大切だと思います。心理学的には、幸福を最大限にするためには内面的な、霊的な成長がもっとも重要だとされています。

ぼくは昔、これらを常に一つのカゴ(Basket)に入れてごちゃ混ぜで考えていました。現在、自分が何に取り組んで、なぜその軸を強化しなくてはいけないかを意識することが重要だと思います。この4つ軸がバランス良く、そして常に100%の状態であることが成長への近道だと思います。

これが、今回のメッセージです。

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シュウ ハットリ

シュウ ハットリ

経営コンサルタント。カナダ・マギル大学商学部卒業、政府奨学生として国立台湾大学卒業(経営学修士)。マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て2015年独立。日中を市場とする求人ポータルサイト運営など、ベンチャー設立経験も複数有する。日本語と英語を母国語とし、中国語も堪能。初の著書として、米国にて2015年11月に『The McKinsey Edge』(マグロウヒル社)を刊行、2016年7月7日に本人完訳による邦訳版も刊行。 Shu Hattori is an author of a global-selling book called The McKinsey Edge (McGraw-Hill Publishing), which helps give practical tips for successful career to leadership. The success principles outlined in the book are based on his own personal experiences while at McKinsey and insights he acquired from other leaders. It has been translated into Japanese and Spanish.
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